2021年12月20日

『ポジティブに乗り越えた2021年』

今年も残り10日になりました。
2021
年も新型コロナウィルスの影響で様々なイベント自粛や中止、施設のボランティアも未だに休止。
5波で不安な気持ちで過ごす日々でした。
秋に少し落ち着いてきたので、「函館市民文化祭」で市民オペラやバレエ観賞、アート展等に出掛けて来ました。
長引くコロナ禍によってのストレスを久しぶりに解消する事が出来ました!
しかし、12月に入りオミクロン株。またコロナウィルス感染が尽きない不安で過ごす2021年になりました。
 
今年の漢字は、東京オリンピック等各界で金字塔が立てられたことが理由で、『金』でした。
皆さんは、自分の漢字一文字は何でしょうか?
私は『越』かな
*今年もコロナを乗り越えられた事
*冬春夏と色々な事があり(私事)、「辛い」気持ちに「一」をプラスして「幸」に考えてポジティブな気持ちで乗り越えてきた事
乗り越える!という事で、今新しい年を迎えられるという思でいます。
 
今年も函館の風物詩「はこだて冬フェスティバル」に足を運んで来ました。
ベイエリアの海上に浮かぶ巨大なクリスマスツリー。今年もイベント中止、お店も早く閉店。コロナ禍で観光客も居なく倉庫周辺はひっそりしていますが、ツリーのイルミネーションの光は静かに輝いています。
1日315分間赤一色に点灯するプレミアムレッドツリーを眺めて、心を温かくする事が出来ました。
 
1日も早いコロナの収束を願います!
 
皆様、良い年をお迎え下さい。
                                                     函館市 
菅原真希子



2021年11月17日

「楽譜の処分ができない私」

コロナ禍の為、福祉施設、病院、自治会でのボランティア活動が全て中止になってしまい時間ができたので少しずつ楽譜の整理を始めました。昨年3月に一度したので今回は二度目です。

 

 

 私が3歳の誕生日にオルガンと一緒にプレゼントされた初めての教本はボロボロになっています。色音符の楽譜だったので塗り絵のように色をつけていますが酷い塗り方でびっくり!私は色音符でレッスンはしませんが今の3歳の生徒さんはずっと上手に色塗りや音符を書いています。


 

 

数冊の楽譜を買って見比べ弾き比べするので(特にバッハ、ショパン、ベートーヴェン)一曲に数冊の楽譜を用意していました。今は大体使う楽譜は決めています。


義母が使っていた楽譜は茶色に劣化していますがその頃の義母の姿を想像してはこれまた捨てられません。大正12年と書いてある楽譜。昭和初期のpeters版は何処で買ったのかしら…。

 

譜めくりをしなくてもいいように縮小して繋げたコピー譜。小さくて見えにくい楽譜を拡大したコピー譜。これさえも捨てられず結局間違って2冊買ってしまった楽譜を生徒さんにあげたり、音楽雑誌だけ処分して今回も終わってしまいました。いつかはしっかり整理しなくてはと思っているのですが。

 

 皆さんは大切な楽譜はどうしているのでしょうか。

 

 

         2021年 11月  増岡深雪

 



2021年10月03日

「ハシビロコウのふたばをめぐって」

ハシビロコウ

アフリカのビクトリア湖周辺に生息する、渡りを行わない留鳥。体長約120cm、翼長約230cm、体重約5㎏。羽色は青味がかった灰色。後頭に短い冠羽がある。和名は「嘴の広いコウノトリ」、英名は「Shoebill(靴のような嘴)」。鳴管は退化しており鳴くことは少ない。仲間との合図は「クラッタリング」と「首振りおじぎ」。特に「首振りおじぎ」は相手に対する親愛の証といわれている。

 

 

ふたばは静岡県の掛川花鳥園にいるハシビロコウの女の子です。ふたばという名前は、冠羽が葉っぱのふたばに似ていたことから来園していたお客様がつけてくれたそうです。

現在日本には14羽のハシビロコウがいるそうですが、2021年7月で来園5周年を迎えたそうなので、寿命が30年前後といわれるハシビロコウの中では若手だと思います。

 

この5年間は、ふたばにとって激動の日々だったと思います。知らない土地に暮らすことになったこと、初めて出会う飼育員さんたちとの日々、自分を見にやって来るお客さんの存在、いつも近くから聞こえてくる他の鳥たちの鳴き声・・・。

でも、ふたばはたくましく一つ一つをクリアしていきました。

その中でも特に私が注目しているのが、6名いらっしゃるという若い飼育員さんたちです。

どんな時もきちんとふたばと向き合い、見事な信頼関係を作り上げました。コロナ禍で掛川花鳥園が長期閉園を余儀なくされた日々も、飼育員さんたちは変わらずふたばと向き合っていました。

いつも同じ時刻に「ハシビロコウの森」にやってきては、ごはんをあげ、きれいに掃除をし、ふたばが快適に過ごせるようお世話をします。仏道修行にも似たルーティンです。

 

特にその日の閉園時間近くの情景は美しいおとぎ話のようです。

飼育員さんが来ると「大クラッタリング」でお出迎え、飼育員さんとのおじぎ合戦、ごはんをもらってうがいをしておうちに戻ります。

BGMは閉演時間を知らせるドヴォルザーク交響曲第9番「新世界から」の第2楽章。そう、あの「家路」です。コール・アングレの音色が染みわたります(そういえばこの楽器はinFの移調楽器でしたね)。「家路」は「蛍の光」と並んで「サイン・ミュージック」として広く使われています。

5年間ふたばも毎日この曲を聞いてきました。ふたばにとっては「もうすぐ飼育員さんが来る」というサイン・ミュージックになっているのでしょうね。

ふと、「飼育員さんたちにとってこの曲はどう響いているんだろう?」と思いました。超多忙な現役ですから、じっくり聞いている余裕なんてないのは当然です。ただ遠い将来彼らが年齢を重ねていき、「やりたいと思ったことがやり尽くせていた若い日々」を懐かしむ時、この曲の細部までが蘇ってくるような気がします。だって来る日も来る日も聞き続けた曲ですもの!!

 

ハシビロコウのふたばをめぐって、とりとめのないお話をしました。季節の変わり目、皆様も愛する音楽と共にお元気でお過ごし下さい。

 

(佐藤径子)


2021年09月03日

「この夏の思い出」

2021年夏・・・
昨年から準備していた資格取得への道。
この夏、集中してお勉強し、無事資格取得できました。

この資格を生かして、いろいろな施設で音楽療法を使った演奏活動ができれば・・・と考えています。
そのためには、まだまだ勉強しなくてはいけないことが山ほどあることも知った「2021年の夏」でした。

苫小牧市 藤下 淑子


2021年08月01日

「コロナ禍2年目の夏のつぶやき」

 コロナ禍2年目の夏を迎え、お家生活もそろそろ種切れになってきましたが、皆さんはどのような思いで夏休みを迎えられましたか?

 

先日、まん延防止解除の間げきをぬってドライブ方々大内指導員と伊達の増岡指導員を訪ねました。なんと、1年以上会っていなかったのですね。

リモートでお会いしているのでそれほど久しぶり感はないものの、やはり実際に会えるって嬉しいものですね。当たり前に出来ていたことがそうではなくなってしまったり、今まで思いつきもしなかった通信手段が当たり前になったり。世の中がこの様に変わる事は、幕末以来かもしれません。

 

お天気にも恵まれて、のどかな田園風景の中車を走らせていると世の中のコロナ禍が嘘の様に思えました。増岡指導員のお友達の素敵なお庭のカフェで、美味しい手作りケーキに紅茶何てことない音楽談義であっという間のお昼のひと時でした。。

仲間って良いな、指導員になって支部に入っていなかったら巡り会えなかった友人達。

飛沫、飛沫って人との接触を阻むウィルスめ、人間様はそうやすやすとはやられませんよ。

何て、少しだけ気高い思いができました。

 

増岡指導員とお別れして帰り道、登別温泉で一泊。翌日、白老ウポポイに立ち寄り帰路につきました。ウポポイは生憎の雨模様、平日午前で人影もまばら、私達が訪れた施設ではムックリの演奏が聴けました。沢山の人たちに披露できる日が早く来ます様に~

 

これからですね、世の中SDgsの意識も高まって、きっと素晴らしくなると感じました。

久しぶりの『こトリップ』カサカサしていた心に少しだけ潤いが注入できた気がします。

高橋 和恵



2021年07月21日

~新しいお仕事~

 今年の春から「初めての教材導入インストラクター」というお仕事をさせていただくことになりました。
内容は、小学校1年生の鍵盤ハーモニカ、小学校3年生のソプラノリコーダーの指導です。

 

導入インストラクターなので、基本的には第一回目の授業のみ指導します。
鍵盤ハーモニカのお仕事はいろいろさせていただいていますが、しばらく吹いていなかったリコーダーは研究もしましたし、練習もけっこうしました。
学生時代に「吹奏楽」「リコーダーアンサンブルクラブ」等、経験はありましたが、指導となると話は別です。
 北海道支部の齊藤先生と3回の研修を終えた後、指導案を考え、練習し・・・の日々が続きました。一人ではなかったので、とても心強かったです。

実際に小学校に行って指導してみると、なんと楽しいことか!!!初めてのソプラノリコーダーに興味津々で、キラキラした目の小学生に元気をもらえます。
音楽室、多目的ホール、体育館、教室・・・・と指導の場所はいろいろですし、コロナの影響もあり学校側からの要望(吹く時間の短縮等)もいろいろで、戸惑うこともありますが、この新しいお仕事をいただけたことで、また世界が広がりました!

またしても、趣味が仕事になった、2021年の春でした。

苫小牧市 藤下 淑子


2021年06月01日

箏曲(そうきょく)ってご存知ですか?

私の所属するお箏(琴)の会派では准師範試験によって、専門家をめざす人に教授資格である、准師範、及び師範、大師範の職格認定をしております。私は昭和59年に受験、教授資格を得たのですが、なかなかシビアで斬新なシステムです。今年は私のお弟子さんが受験をすることとなり、37年振りに私も勉強しなおしております。

 

そして、この試験なんと三絃(地歌三味線)での受験も出来るのです。

それらのご報告は別の機会にさせて頂くとして、今回はこのコラムの9文字目のについて・・・書いてみたいと思います。

 

ナゼかと申しますと、私の所属する会は、生田流の箏曲(そうきょく)の流派です。

先にも少しふれたとおり、箏曲には、地歌三味線も含まれるので、准師範から師範になる過程では三絃の修練も必要になってきます。

なので、時々「お箏の先生なのに、お三味線も弾けるんですか~」と言われたりします。

さらに、希望をすれば、十七弦という低音楽器も習う事が出来ます。

箏の種類は他にも、二十絃箏、二十五絃箏、三十絃箏など、更に特注で絃の数を増やす方もいらっしゃいます。

十三絃の箏が弾けるからと言って、他の箏が弾ける・・・とはいかず、なかなか演奏者が増えないことは悩ましい限りですが・・・

 

という事で、ついついお箏の会とか、お箏の先生と言ってしまいますが、厳密には箏曲の会、箏曲の先生が正解!!なのです。

NHKではさすがに箏曲とおっしゃいますが、一般的にはなかなか認知されていません。

 

 

是非この機会に「箏曲」という単語を覚えて下さいね!

飯村 千絵



2021年05月01日

~新年度に思う~

先日、2021年度全国生涯学習音楽指導員協議会北海道支部 総会がZoomにて開催されました。この一年でZoom会議もすっかり定着。自宅から気軽に参加できるため、みなさまとの距離が近くなったように感じられます。

まだコロナの終息には時間がかかりそうですが、そのような中で「コロナのこの期間に、みんなで合奏できる持ち曲を増やしませんか?」という大変前向きで嬉しいご発言が会議中にありました。

昨年度、会として初めてリモートアンサンブルを行い、その経験を生かし、今年は今後に向けて新しい取り組みを、というものです。

「どんな曲がいい?」

「たくさんのこどもたちがわかる曲。童謡?」

「最近のこどもたちは、あまり童謡を知らないかもしれない」

「ディズニーの曲?ジブリ?『紅蓮華』はもう古い?」

「人数が多いからクラシックは?」などなど。

音楽の話になると、一斉にさまざまな発言があって、楽しい時間を過ごすことができました。

 

コロナ後に向けて、そろそろ私自身も感染に気をつけながら始動しなければ!と思った一日でした。

 

 

河上 満寿美



2021年04月01日

~コロナ渦で学んだこと~

 

昨年3月 突然始まった自粛生活。

ここを何とかやり過ごせば、いつか収束するものだと信じていた。

4月新学期が始まり、コロナも第4波の兆し、我慢の日々はいつまで続くのだろうか。

自粛生活の中で身に付けたもの。

 

オンライン会議

時間さえ合えば、焦点が違わないように、コントロールすれば、遠くの人と一堂に会して、話合いができるが、微妙な意思の疎通がしにくい。

 

オンライン飲み会

海外にいる友と、札幌市内のご夫妻と飲み会をした。

その時は、楽しかったのだが、さよならした後、一人取り残された。

 

オンラインレッスン

5秒程度のタイムラグで、演奏を聴いてアドバイスがもどかしい。

受験生の聴音、オンラインでする日がくるとは、学生の時には、予想で出来なかった。

 

♪オンライン講座

良く準備されていて、家に居ながらにして大学の講義を受けているようで、充実した時間でした。これがずっと続くのはフラストレーションがたまる。

 

♪オンラインライブ

HDIMに繋ぎ、TVで観る。同じ時間を過ごしている臨場感もあり、楽しめた。

アーカイブもあり何度でも観られた。全てが終わった時、現実に戻った。

所詮TVの中の出来事、やはりリアルが良い。

 

多分こんな日々が暫く続くのだろうけど、後ろ向きになりそうな気持ちを奮い立たせ、

今だから出来る事をしていこう

 

中学生の時、国語の先生に教えてもらった詩を、思い出しました。

心に太陽を持て読んでみてください。

 

大 内 幸 代

 


心に太陽を持て 
Casar Flasshen
(チェーザレ・フライシュレン)   (訳 山本 有三)

心に太陽を持て。
あらしが ふこうと
ふぶきが こようと
天には黒くも、
地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。

くちびるには歌を持て、
軽く、ほがらかに。

自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労が絶えなかろうと
いつも、くちびるに歌を持て。

苦しんでいる人、
なやんでいる人には、
こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て。」



2021年02月01日

 

中国湖北省武漢で最初に確認された新型コロナウイルスの感染者が発症したとされる日が2019128日でした。

それからあっとゆうまに日本に入ってきてしまいましたね。

思えば去年の今頃より非日常な毎日になってきました。

まだ一人一人情報を追えたので毎日、何例目何例目と北海道も札幌市も発表していました。

私は巻頭言での感染者最初の日より一週間前、2019121日に福岡県久留米市で賢順記念全国箏曲コンクールに行っていました。
これから地球で未曾有の出来事が起きる事は全く想像すらしていませんでした。

久留米市は箏奏者にとって聖地とされています。
近代箏曲の祖とされる諸田賢順(15341623)が、久留米の善導寺で「筑紫箏(つくしごと)」を生み出しました。
善導寺の境内には賢順をたたえる「箏曲発祥之地」の碑が立っています。

私もコンクールの次の日に善導寺町へ行ってみました。
久留米市内からはバスで40分位だったでしょうか。
とても長閑な町でした。

憧れていた箏の聖地「善導寺」に行けたことに感動を覚えました。

昨年は一月に区役所のロビーコンサートに出演したあとは残念ながら邦楽の演奏会は中止・延期になってしまい舞台での演奏の機会はありませんでした。

今年は一月に薬剤師の新型コロナ感染対策予防のもと、札幌市文化芸術活動再開支援事業を活用した行事として知人のピアノ教室の発表会で、箏・ピアノ・サックス・声楽のコラボレーション演奏しました。

私はフェイスシールドを付けての演奏でしたが、様々な伝統文化が途絶えることのないように、知恵を出し合い伝えていけたらと切に思いました。


                                        宮崎 厚美



2021年01月25日

 

 2021年の幕開けは、安易に祝意も述べるのも憚られ、抱負を語るにはどこに目標を定めたら良いのか難しい、例年とは違う年の始まりでした。

 しかしながら変わらず日常生活やビジネス、その他多くの局面で変化が求められ、意識改革が必要な事は昨年と同じです。どうぞ本年も変わらぬご指導、応援を下さいますようよろしくお願い申し上げます。

 

昨年は当会もリモートでの会議が余儀なくされましたが、遠方の会員が参加できるメリットもあり、毎回案件として挙がっていた、余りにもながすぎる名称「全国生涯学習音楽指導員協議会北海道支部」に略称を設けることとが決定しました。「LLM」私たちの活動共々どうぞお見知りおき下さい。

 

 

 さて、今回は楽曲を1つご紹したいと思います。2019年に北海道で開催したFORUMにご出演頂いた橋本みぎわ先生が作曲された『あくるひ』です。

 全国邦楽器組合連合会さん「プロジェクト」というのも注目でしたが、何より五線譜と箏譜が両方載っているのは嬉しい!! 覚えたてのリモート演奏で合奏が出来ないかと、

YouTubehttps://www.youtube.com/watch?reload=9&v=-_jqps7Yd6Q)の動画を見てみましたが、自分に弾けるかしら・・・でも楽譜買っちゃいました。各地でのデモ演奏の計画もあるようですので、今後注目していきたいと思います。

                                       飯村 千絵